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モーセのとりなしの祈り

「ああ、主よ・・・確かに、この民はうなじを固くする民ですが、どうか私たちの咎と罪を赦し、私たちをご自分の所有としてくださいますように。」

出エジプト記34:9

1.前回まで
 イスラエルの民はシナイ山で神様と契約を結びました。十戒(契約書)によって。

「あなたには、わたし以外に、ほかの神があってはならない。」

「あなたは自分のために偶像を造ってはならない。」

 これに対し、イスラエルの民は、声をそろえて答えました、「主の言われたことはすべて行います。」この返事を3回しています。(19:8、24:3、24:7)そしてモーセは山の上に40日間いて、神様から「幕屋」の造り方を聞きました。「幕屋」は神様がイスラエルの民と一緒にいて下さるためのものでした。


2.契約違反!
 ところがその間、山のふもとではとんでもない事が起きていました。モーセの姿が見えず、不安になった民は、なんと金の子牛の偶像を作ってしまいました!なぜ彼らはモーセがいなくなった途端、偶像礼拝の罪に陥ったのでしょうか?!


①一言で言ってしまえば、信仰が弱かったからです。私たちは目に見えるものに頼りやすい。目に見えない神様の約束の言葉より、目に見える偶像にすがりたかったのです。偶像とはすなわち、心に不安を持つ人が求めるものです。


②もう一つの理由は、彼らの信仰が「モーセによりかかった信仰」だったからです。一人一人が自立した信仰を持っていなかった。モーセがいなければ何もできない、リーダーがいなければ、信仰生活を守る事さえできない。


3.とりなしの祈り
 神様は当然、怒られます。32:10を口語訳で見ると「わたしを止めるな。わたしの怒りは彼らにむかって燃え、彼らを滅ぼしつくすであろう。・・・」けれどもモーセが「神様、待って下さい!」と止めた。モーセは何度も神様の前に立ちはだかるように、嘆願の祈りをします。「今、もしあなたが彼らの罪を赦してくださるなら・・・。しかし、もしかなわないなら、どうかあなたがお書きになった書物から私の名を消し去ってください。」これはイエス様のとりなしの祈りを象徴的に表しています。「父よ、彼らをおゆるし下さい。」それによって、破れた契約関係が再び元通り結ばれるのです。また神様は、私たち一人一人のとりなしの祈りを求めておられるのです!

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