主の宣教は進む
少しもはばかることなく、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えた。
使徒行伝28:31
1.危機を乗り越え
使徒の働きをずっと開いてきましたが、今日が最期の部分です。前回、パウロはローマで裁判を受けるため、囚人として船で護送される事になった訳ですが、大変な大嵐に巻き込まれ、死ぬような思いをしました。でも、神様からの励ましと守りによって、ローマに近いマルタ島に流れ着きました。島の原住民たちは、とても親切にしてくれました。パウロ達は本当に慰められました。確かに父なる神様は、私たちの人生に、嵐のような試練も与えられます。けれども乗り越えた後には、必ず慰めと、「よく耐えた」と言わんばかりの温かい恵みが与えられます。
2.毒ヘビ、火の中へ
この時、面白い事が起きました。毒ヘビがパウロに噛みつきましたが、パウロはそれをたき火の中に振り落とした。原住民は間もなく毒が回って死ぬだろうと思いましたが、死ぬ事も腫れる事もないので驚きました。一見これは単なる不思議な出来事のようですが、実は聖書全体を象徴する出来事だと思います。聖書で「ヘビ」と言えば悪魔を象徴する訳ですが、悪魔というのは確かに神様に歯向かい、イエス様に噛み付く。創世記3:15で、神様は悪魔であるヘビに言いました、「彼(イエス様)はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう。」悪魔が人間を罪に誘惑し、言わば「死の毒」を入れた。そのために、イエス様は身代わりに十字架で死ななければならなくなった。けれども復活され、救いの道を開き、悪魔も、罪も、死の力も、砕いて滅ぼされます。悪魔がいくら噛み付いても、無駄なあがき。神様の救いのご計画は、必ず成るのです!
3.主を信頼して
パウロが伝道に行こうとするのを、悪魔は何度も邪魔をしようとしたけれども、それにも関わらず、神様のご計画は確実に進んで行きました。黙示録20:10、「彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた」。パウロがこの毒ヘビを炎の中に振り落とした事は、サタンが地獄の火で滅ぼされる事を象徴していると思います。確かに悪魔は噛み付いてきます。けれども、神様のご計画は全く邪魔される事なく進むのです!私たちは明日を恐れてビクビク生きてるかも知れない。けれども、もっと大きな信仰を持たねばなりません。主を信頼しましょう!