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今こそ、主をおそれよ

「わたしが手をエジプトの上に伸ばし、イスラエルの子らを彼らのただ中から導き出すとき、エジプトは、わたしが主であることを知る。」

出エジプト記7:5

1.頑固なもの
 エジプトで奴隷にされて苦しんでいるイスラエルの民(神の民)を救出すべく、モーセは神様からファラオの元に遣わされました。しかし、ファラオは非常に頑固で、意地でもイスラエルの民を行かせないつもりです。主なる神様は、全世界を治めているのは誰か、これから「十の災い」をもって教えようとなさいます。「エジプトは、わたしが主であることを知る。」


2.十の災い(九まで)
 まず挨拶替わりに、モーセの杖がヘビに変わり、モーセが掴むと杖に戻ります。ヘビ(コブラ)はエジプトの王権の象徴です。主はそれを手中に握っている事を、言わんとしているのです。続いて、真の神様の力を示す十の災いが始まります。


①「ナイル川」の水が、真っ赤な血に変わる災い。命の川が、死の川に。
②「カエル」が国中に溢れ、家の中がカエルだらけになる災い。
③国中の砂が、全部「ブヨ」になる災い。
④国中、「アブ」だらけになる災い。
⑤激しい「疫病」つまり伝染病が国中に流行る災い。家畜が全て死にました。
⑥「腫れ物」の災い。人間の体中に腫れ物が出来て、とても苦しみました。
⑦「雹」の災い。大きな氷の固まりが降って、人も動物も木も打たれました。
⑧「いなご」の災い。エジプト中の作物を食い荒らし、食べ物が無くなりました。
⑨国中が真っ暗になる「暗闇」の災い。昼間でも「光」を失いました。


3.主を知れ
 彼らが頼りにしていたあらゆる偶像も、また文明の力も、真の神様の前に何の力も無いという事を思い知らされました。それでもファラオは尚、頑固でした。現代も、真の神様を恐れない人たちが大勢います。「神なんて知るか。自分たちが生きているのは、自分たちの力だ」と。しかし、それはとんでもない間違いです。人間が生きるために、全ての必要なものを下さるのは神様です。神様の恵み無しに、人間は一日だって生きる事はできないのです。神様は人間に罰を与えているのではありません。「我が子よ、あなたの生みの親であり、あなたを生かしている、わたしを覚えなさい!」と訴えておられるのです。

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