十字架を掲げる
「その血は、あなたがたのいる家の上で、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。」
出エジプト記12:13
1.自然を支配される主
エジプトで奴隷にされているイスラエルの民を救出すべく、モーセは兄アロンと一緒にエジプトのファラオの元に行きました。心の頑ななファラオに、「真の神は誰か。全世界を造り、支配している、真の支配者は誰か。主は誰か」を教えるため、神様は「十の災い」を下されます。前回はその9番目までが下され、水も、食物も、天候も、また病気も、そして光と闇も、主が支配している事を知らされました。
2.十番目の災い
そして最後の十番目の災いで、神様は「人の命を支配しておられる」という事を教えられます。全ての家の最初の子どもの命を取る、というものです。ファラオの子は勿論、奴隷の子も、家畜の初子も全てです。長子は全ての子を代表します。その時、イスラエルの家を区別して守るため、目印を付けなさいと言われました。それは、傷のない一歳の雄の子羊を殺し、その赤い血を玄関の入口に塗る、という目印でした。「わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。」
3.過ぎ越し
この子羊の赤い血は、後に神の御子イエス様が、十字架で流される血を意味しています!私たち人間は誰もが罪人です。エジプト人も、イスラエル人も、日本人も、人間は本来、全員、神様に滅ぼされねばならないのです。ところが、犠牲の子羊であるイエス様が、私たちの代わりに罪の罰を受けて死んで下さった。それによって、私たちの罪は赦され、もはや、死が、滅びが、地獄が、過ぎ越していくのです!これを「過ぎ越し」と呼びます。旧約でも新約でも、繰り返し出て来る言葉です。イエス様こそが、真の過越しの子羊だという事です!
4.救いの印を掲げる
家の入口に、ハッキリと血の目印をつけた家は、救われました。この事は、私達にも非常に重要です!自分がクリスチャンである事をハッキリ表明する事。それは、証しになるとか以前に、まず何よりその人が、他と区別され、守られ、祝福される事です!まず心の中にハッキリ、イエス様の血の力を信じる事!そして次に、心の中だけでなく、外側にイエス様の十字架をもっとハッキリ示す事です!