安息の地はどこか
わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所に宿ります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です。
ルツ1:16(口語訳)
1.ルツ記のテーマ
人間誰でも「安息の地」を求めていると言えるでしょう。では「安息の地」とはどこか?結論から言うと「神様と自分が一緒にいる所」。ところが人間はしばしばその「安息の地」から飛び出してしまうのです。エデンの園を失ったアダムとエバ。父の元を離れた「放蕩息子」。迷子の羊のように。
2.安息の地を離れたが
ルツの義母であるナオミも、安息の地を離れてしまったのです。ユダの国にまだ王様がおらず、「さばきづかさ(士師)」というリーダーが代わる代わる国を治めていた頃、飢饉があったので、ナオミと夫と二人の息子はユダのベツレヘムを去り、東に遠く離れたモアブの地に行ってしまった。安息の地にも飢饉はあります。クリスチャンになってからも試練はあります。でもだからと言って、「もう私は信仰生活から離れよう」と言うのでしょうか。結果的には、ご主人に先立たれ、二人の息子も次々に死んでしまい、ナオミさんと二人の嫁だけになってしまった。モアブの地では祝福も安息も得られなかった。そこでナオミさんは「故郷へ帰ろう」と決心します。“今まで住んでいた場所を出て、ユダの地に戻るため帰途についた。”でもよく考えたら、二人の嫁はモアブの実家に帰らせる方がいいじゃないか・・・そしてそれぞれ再婚相手を探して、新しい人生を送る方がいいじゃないか、と思いました。それで長男の嫁のオルパは、別れを惜しみつつも帰って行きました。
3.主のもとに安息が
ところが、次男の嫁のルツは決して帰ろうとはしなかった。15節~。“ルツは言った。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」”もはやルツにとって「嫁、姑」というより、「神の家族」になっていたのです。「今や私も真の神を信じる者です。ですから、私の人生もまた、これから先、何があってもどこに行くにしても、生きるも死ぬも、神に全てをお任せします!」と。どこに行くとしても、イエス様と一緒に生きること、そこに安息があるのです!