１．神の山
　私たちは最近の豪雨、大型台風、大地震と、自然の驚異に恐れを感じています。イスラエルの民も、揺れ動く自然の中で、神様の存在を怖い程に感じています。モーセ率いるイスラエルの民がエジプトを脱出してから三ヶ月目に、シナイ山という所に来ました（別名「神の山ホレブ」）。前にモーセはこの山で、燃える柴の中から語られる神様と衝撃的に出会い、使命を与えられました。ところで、聖書にはよく山が出てきます。山は神様の偉大さ、高さを象徴するのでしょう。そして神様は、下界を離れた山の上で、特別に人に現れなさいます。


２．神との契約
　今回、神様がモーセに山でお会いになるのは、イスラエルの民と改めて「契約」を結ぶためでした。つまりイスラエルの民が、神のものとなるという契約です。人間はペットやロボットではないので、ちゃんと自分の意志で「私は神様のものになります。この神様を私の唯一の神として仕えます！」と、キチンと契約を結ぶ必要があります。「洗礼」を受ける、というのもそういう意味です。


３．宝となる
　契約を結ぶために、山の頂上に神様が降りて来られた時、大きな雷の音、稲妻、厚い雲、角笛の音、そして大噴火のような炎と煙、そして大地震が起きました。とても恐ろしかった事でしょう！人間にはこの「神を恐れる」という心が非常に大事です。現代はあまりにも「神を恐れない」時代です。人類の暴走が止まらない。ですから、この時も「神様を恐れる」事が必要でした。契約を破ってはならない、罪を犯してはならない、と。「神を恐れた」上で、ここで「契約書」を交わします。それが「十戒」です！20：3、「あなたには、わたし以外に、ほかの神々があってはならない。」当たり前の事です。この神様と契約したのですから。この一番大事な事がおかしくなってくると、人生全てがおかしくなってきます。ボタンの掛け違いのように。この神様が与えられた基本的な戒め・ルールは、私達を縛り付けるための鎖ではなく、私達に祝福を与えるためのものなのです！申命記7：12～15。