top of page

あなたに医者は必要か

医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。

マルコ2:17

1.取税人
 1章で、イエス様は最初の弟子4人を選ばれました。彼らは漁師でした。そして今日はもう一人、弟子を選びます。彼は「取税人」でした。当時のイスラエルはローマ帝国に支配されていて、ローマ帝国はイスラエル人から税金を集めるために取税人をイスラエル人の中から雇いました。だから取税人は人々から「金のために仲間を裏切る者」として嫌われ、「罪人の代表」のように扱われていました。


2.イエスのまなざし
 ところが、なんとイエス様はその取税人からも弟子を選ばれたのです!それがマタイの福音書を書いた「マタイ」です。別名を「レビ」と言います。イエス様は、この誰からも愛されないレビに目を留められました。それは他の人たちのように、軽蔑や憎しみの目ではありませんでした。親が幼い子どもをじっと見るような慈しみの眼差しでした。そんな目で見つめられた事は今まで無かった。「あなたはわたしにとって大切な存在だ・・・我が子よ、あなたを探していた」。しかし、またその目はレビの全てを見通す鋭さもあった。罪も過去も今も、全てを見抜いておられる。けれども責めている目ではなく、全てを分かっていながら、全てを赦す目でした。そして言われました、「わたしについて来なさい」。ビックリしたでしょう。こんな私に目を留めただけでなく、私を招いておられる。私を必要として下さっている!“すると、彼は立ちあがって、イエスに従った。”


3.罪人を招くイエス
 それからレビのお祝い会が始まり、大勢の仲間が集まりました。なぜイエス様の周りには罪人が集まってくるのでしょう?それは彼らが自分の罪を自覚していたから。そしてイエス様が罪人の自分達を受け入れてくれると感じたからでしょう。16~17節。“医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。”医者の所に来るのは自分の病気に自覚がある人。同じく、イエス様の所に来る人は、自分が罪人である事を自覚してる人。そして罪によって苦しんでいる人です。どんなに罪深い生き方をしてきた人でも、医者であるイエス様のもとに心を持っていくなら、神の子ども、天国の住人、イエス様の弟子に加えてもらえるのです!

bottom of page