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平和のしるし

それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。

イザヤ7:14

1.林のように
 今日からアドベント(待降節)に入ります。旧約の人々は救い主が来られるのを待っていましたが、私たちはイエス様の「再臨」をも切に待ち望んでいます。さてイザヤ書には「救い主を与える」という預言が多く記されていますが、この7章ではどういう状況でその約束が与えられたのでしょうか。ソロモン王以降、イスラエルの国は北と南に分裂してしまいました。正式に王様の血筋を受け継いでいるのは南のユダの方です。ある時、北のイスラエルと隣りのアラムという国が同盟して、一緒に南のユダの国に攻めて来ようとしていました。「王の心も民の心も、林の木々が風に揺らぐように揺らいだ(口語訳:動揺した)」


2.恐れるな
 そこで神様はアハズ王を安心させるために預言者イザヤを遣わしました。人間には色んな恐れ、心配があります。心配は無限に膨らみます。そんな私たちに対し神様は聖書で何回も何回も「恐れるな、恐れてはならない」と励まされています。恐がりな私たちが恐れなくなるためには、何が必要か。神様に「信頼する」信仰が必要です。9節「あなたがたは、信じなければ堅く立つことはできない。」


3.インマヌエル
 しかしアハズ王は、主に信頼するどころかアッシリアというこの世の力に頼っていました。そんなアハズ王に、主が守られる事のしるしを与えると言われました。14節“それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。”これはイエス様がクリスマスに生まれる事の預言です。この時から700年も後の事の預言です。勿論アハズには、これが700年後のイエス様の事だなんて知るよしもありません。しかしイエス様が生まれる事こそは、正に平和のしるしでした!その名を「インマヌエル」、「神われらと共にいます」という意味です。神の御子のイエス様が共にいて、あらゆることから守って下さる。イエス様を信じる者の心と回りに「平和」を与えて下さる。風にうごめく林のような、恐れと不安の心ではなく、平安な心!正にイエス様は私たちに平安を与えるために来られたのです!

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