平和の君
ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。
イザヤ9:7
1.平和は来るのか
今日も舞台はイスラエルですが、ここは昔も今も本当に争いの絶えない国です。人々は思ったでしょう、「いつになったら戦争の無い平和な時代が来るんだろう?」と。イスラエルだけの話ではなく、世界が平和だった時はあったでしょうか?「世界終末時計」というものがありますが、それによると世界の破滅まで2分前の状態だそうです。理由は、世界の政治指導者たちが積極的に問題を悪化させていると。そう考えると、人間の力では世界を平和にする事は不可能と言えるでしょう。勿論、多くの人が平和を願っている筈ですが、人間の罪、自分ファースト、神の御心に背こうとする性質がある限り、平和は来ないでしょう。これはもう、神様がこの世に介入して、神様の絶対的な力で治めていただく以外、平和の道はありません。
2.神の介入
けれども聖書は、正にこの人間の世界に、人間の歴史の中に、神様が割って入って、世界を治められる、と宣言(預言)してるのですね!9:2~5。もはや軍服も、武器もいらない。本当の平和。なぜなら、神様が「世界を治める真の王様」を与えて下さるから。その王様こそイエス様です!6節、この方は「不思議な助言者」。「不思議」とは神様にしか出来ない事。神様の力で人間を羊飼いのように導いてくださる。そして人間の王様ではなく「力ある神」。そして父のように愛される「永遠の父」。そして「平和の君」。皆さん、そんな事が本当にあるのか、と思うでしょう。でもここに「万軍の主の熱心がこれを成し遂げる」と書いてあります。世界が平和になるなんて事は、人間には永久に不可能です。けれども「万軍の主の熱心がこれを成し遂げる」!
3.王様を心に迎える
勿論、世界の完全な平和は、まだ先の最終的なゴールです。しかしそのゴールは刻々と近づいている。そしてイエス様による平和は、イエス様を王様として受け入れる人の中に、もう始まっているのです!「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」(ルカ2:14)