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救い主・キリスト

「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」「あなたはキリストです」。

マルコ8:29

1.都合のいい救世主
 「救い主」とか「救世主」という言葉は、世の中では軽々しく使われます。自分が困っている事から救ってくれるなら、それを救世主と言うのです。人は皆、自分に都合のいい救世主を求めているのかも知れません。救世主に何を期待するのでしょう?生活の豊かさ、病気の癒し、受験の合格、恋の成就、福祉の充実?イエス様はご自分が本当の意味での「救い主・キリスト」である事を、みんなに正しく知って欲しいと思われました。この当時も多くの人がイエス様を誤解していました。そこでペテロが答えました、「あなたはキリスト(救い主)です」。これは言葉的には大正解でした。けれども、ペテロも実はイエス様が「救い主」だという、本当の意味が分かっていなかったのです。


2.本当の救い主
 この頃からイエス様は、今からご自分がどうなるのか、予めハッキリと言われるようになりました。「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、また殺され、そして三日の後によみがえる」(口語訳)と。ところがペテロはビックリして「主よ、とんでもない事です」といさめました。ペテロはさっきイエス様を「救い主」と言ったけれども、人間を何から救ってくれるのか、分かっていませんでした。ペテロたちはイエス様に勝手な「救い主」としての期待を抱いていました。この世の王様になってくれると。けれども、イエス様はそんな目先の事から一時的に救う救い主ではなかった。今の日本も、どこかの国の支配下にある訳でもなく、戦争もなく、自由で豊かな国かも知れません。じゃあこの豊かな日本に住む人々が救われてるのか、本当に魂が幸せなのか、平安なのかと言ったらそうではない。魂の真ん中に大きな穴が空いてる。自殺者は多く、次々と恐ろしい殺人事件が起きます。なぜか?それは神様から心がどんどん離れ、人生の意味を見失い、命を失っているからです。人間が本当に救われるには、造り主なる真の神様から離れている、その人間の罪を解決しなかったら本当の救いはない!イエス様はその救いを与えるため十字架に向かわれたのです。イエス様は目先の豊かさや一時的な楽しみではなく、私たちに永遠の命を、神様の無限の愛と恵みを、幸せを、平安を与えて下さる救い主なのです!どうか「あなたこそ救い主です!」と告白することが出来ますように。

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