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真の祭司キリスト

キリストは、すでに実現したすばらしい事柄の大祭司として来られ、…ご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられ ました。

ヘブル9:11~12

1.いけにえはイエス様
 これまで1~7章で、幕屋で献げる「五種類のささげ物」について見てきました。この五つをひとまとめで言うなら「身代わりの犠牲」という事です。その意味は「人の罪が赦されるためには、必ず誰かが身代わりになって死なねばならない」という事です!ヘブル9:22「血を流すことがなければ、罪の赦しはありません。」けれども本当は動物を何億頭殺しても、一人の人間の身代わりにもなりません。これらの動物は、本当の犠牲となって下さったイエス様の事を示しているのです。


2.人間の祭司
 けれども、もう一つ必要なものがあるのです。それが「祭司」です。その犠牲を神様に献げてくれる人。神と人との間に入ってくれる仲保者です。この時、最初の祭司として選ばれたのがモーセの兄アロンと息子たちでした。8~10章に、彼らが祭司として任命される任職式の事が記されています。祭司の服装は豪華で美しく、胸には「エポデ」と言って、イスラエルの12部族を意味する12個の宝石が着けられていました。任職の儀式は7日も行われました。ところが間もなく、アロンの息子たちがささげ物について過ちを犯し、なんと神様の火で焼かれてしまうのです。10:1~3。父アロンは「黙っていた」と書いてありますが、心の中では「誰が祭司になどなれるものかっ。務まるものかっ」と思ったんじゃないでしょうか。


3.真の祭司
 やはりこの出来事は、人間は本当の意味では祭司になれない、という事を示していると思います。いくら豪華で美しい服で全身を包んでも、体を水で洗っても、罪ある人間が、神と人との間の仲保者になる事は出来ないのです。ではなぜ「祭司」なんてものを立てたのか。それは、実はこの祭司というものもイエス様を指し示すモデルなのです!本当の意味で祭司になれるのは、イエス様しかおられないのです!神の御子でありながら、私たちと同じ人間となってくださった。神の側に立ちながら、人間の側にも立たれる、罪のない仲保者。ヘブル書8:1「私たちにはこのような大祭司がおられるということです。」

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