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羊を養うイエス様

イエスは舟から上がって、大勢の群衆をご覧になった。彼らが羊飼いのいない羊の群れのようであったので、イエスは彼らを深くあわれみ、多くのことを教え始められた。

マルコ6:34

1.魂に栄養
 人間は生きるためにパン(食物)が必要です。けれども人間は肉体だけの生き物ではなく、霊(魂)がある訳です。この霊(魂)にも栄養が絶対に必要です。今日の最初の場面を見ますと、弟子たちが忙しく働いて帰って来ました。イエス様は「寂しいところへ行って、しばらく休みなさい。」とおっしゃいました。それは食事をさせるためと同時に、静かな所に行って祈りなさい、という事も含まれていたと思います。働くためにも魂に栄養が必要です。その栄養は、天の父から与えられます。神様と心の交わりをして養われるのです!


2.羊飼いのいない人間
 ところが、また多くの人々が集まってきました。主は彼らをご覧になり「羊飼いのいない羊の群れ」のように思われた。羊飼いがいないという事は、自分を導いてくれる者がいない、守ってくれる者がいない、愛してくれる者がいない、そして養ってくれる者がいない、という頃です。その人間の有様を見て深く憐れまれた。これは現代でも同じでしょう。物質的には豊かでも、多くの人が羊飼いのいないボロボロの羊のように、魂に必要な栄養、愛情、導きを与えられずヨロヨロ歩いている。イエス様は今の世の人々をご覧になって、やはり深く憐れんでおられるのだと思います。34節。そして「多くのことを教え始められた。」つまり神の言葉、神の教え。彼らに魂の糧・栄養を与えなさった訳です!先にパンを与えたのではないのです!どうしても五つのパンを五千人に分けた奇跡が印象に残りますが、それは後であって、まず先にイエス様は「魂」の糧を人々に与えようとされたのです!


3.イエス様は養って下さる
 この後、イエス様は五千人給食の奇跡を行われました。それは、「わたしこそ、あなたがたの羊飼いです。あなたがたを養い、生かす真の羊飼いです」という事を悟らせようとされた訳です。しかも「彼らはみな、食べて満腹した」とあります。「養う」という漢字は、「羊に食べさせる」と書きます。まさしくイエス様は、私たち人間の魂を養い、また体を養って下さる羊飼い、救い主なのです!

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