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父の愛に帰れ

こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとへ向かった。ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけて、かわいそうに思い、駆け寄って彼の首を抱き、口づけした。

ルカ15:20

1.召天者記念
 今日は召天者記念礼拝ですので、先に天に帰られた愛する方々のお写真を並べ、天国に思いを向けつつ礼拝をしています。それにしても、今年は色んな意味で特別な年に思えます。この2か月ほどの間に皆さんの愛するお父様やお母様が4人も続けて天に帰られました。この召天者記念礼拝を前にして、やはり神様は私たちに何かを語っておられると思います。


2.放蕩息子
 確かに言えることは、父なる神様は全ての人に対して、「あなたの父であるわたしの元に帰ってきなさい!」と、切に切に願い、語っておられる、という事です。今日開きました箇所は、よくご存じの放蕩息子の例え話です。あるお父さんの元に愛してやまない二人の息子がいたけれども、ある時、その弟息子が家を飛び出してしまった。「この世」に魅かれたのです。けれどもそこにあったのは、つかの間の快楽と引換えに、空しさと孤独、奴隷の様に働かせられる日々でした。けれども遂に目が覚めた息子は、本当に自分を愛してくれている父の元に帰るのです。


3.全歴史、全人類が
 実はこのルカ15章だけが「放蕩息子」の話なのではなく、言わばこの聖書全体が「放蕩息子」の話なのです。創世記から黙示録までが、実は「放蕩息子」の話と同じなのです。創世記で、最初の人間が父なる神様の愛から離れました。それ以降6000年間、父なる神様はずーっと全ての人間に対して「帰ってこい、帰ってこい」と呼びかけ続けている!ですから人類の歴史全体が、「放蕩息子」のストーリーでもある訳です。


4.手を取り合って
 今回、4人の方々が次々天に召されました。どの方も皆、父なる神様が「わたしの元に帰って来なさい。わが息子よ、わが娘よ」と語られていたことを感じます。この方々は今、父なる神様とイエス様に抱きしめられ、天国での前祝に与っているでしょう。祝宴の本番は、私たち皆が天に集められた時です!その時を待ち望みつつ、「あなたも一緒に父の元に帰りましょう」と、皆で手を取り合いましょう!

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