福音
私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。
ローマ1:16
1.ローマの教会のために
今年はローマ人への手紙を開きます。ローマは当時の世界の中心地と言えるでしょう。政治、経済、軍事力の中心地であり、また罪の中心地とも言えるでしょう。しかし、そんなローマにもクリスチャンがいました。パウロはこの手紙によってローマの教会がこの世の罪に流されず、信仰をしっかり持つように、この手紙を書いたのです。ですから、福音の教え(教理)がしっかり順序よく語られています。
2.福音=イエス
まず「福音とは何か?」について語られています。「グッドニュース」という意味です。つまり、父なる神様から全ての人への良い知らせ。それは救いの知らせ。その「救いの良い知らせ」の中心は何かというと、神の御子イエス様の事です、と。「この福音は・・・御子に関するものである。」では、イエス・キリストとはどういう方か?ここに二つの面が語られています。①「肉によればダビデの子孫から生まれ」。人間としての面で言うと、ダビデ王の子孫としてヨセフとマリヤの間に来られた。ヨセフと血は繋がってませんが、私たちと同じ人間として、人間の歴史の中に来て下さった。②「聖なる霊によれば、死者の中からの復活により、力ある神の子として公に示された方」。神としての面で言うと、十字架で死んでよみがえられた。死の力を支配する事が出来る、「神の子」である。“(これが)私たちの主イエス・キリストです。”この方を信じる事によって救われる、これが「福音」、良い知らせです!
3.人を救う神の力
パウロはローマにいるクリスチャンたちの信仰を力づけたかった。というのは、一人だけの信仰は弱いのです。ローソク一本の火のようです。一人だけで強いクリスチャンなんて誰もいません。だから教会の交わりがとても大切なのです。教会の交わりから離れると、途端に信仰が消えそうになる。群れから離れた羊のように。しめしめとオオカミが狙います。ですから、今年もいよいよ共に進みましょう!そして、信じるすべての人を救う、福音の力、神の力を共に知りましょう!