クリスチャンの心得
このみおしえを巻物に書き写し、自分の手もとに置き、一生の間これを読まなければならない。それは、王が自分の神、主を恐れ、このみおしえのすべてのことばと、これらの掟を守り行うことを学ぶためである。
申命記17:19
1.王を欲しがる
イスラエルの民がカナンの地に入った後、やがてこう言うようになります。「自分たちにも『人間の王様』が欲しい」と。それは神様にとっては不本意な事です。なぜなら神様ご自身が彼らの王様だからです。人間が王になるという事は、様々な危険の元です。けれども神様はその事を許し、王たる者の条件を示されました。神の子ども、神の王子とされた皆さんも、自分の事としてこれを聞いてください。
2.王の条件
条件①.15節。王は、必ず「主が選ばれる者」でなければならない。
条件②.16~17節。王たる者は、馬、妻、金を多く持ってはならない。
馬と言えば、昔は戦争の道具でした。馬を多く持つ、すなわち軍備拡大です。ここある全てそうですが、私たちは何でもたくさん持つ事で安心しようとする心理があります。皆さん、それぞれ何かをたくさん持っているかも知れない。たくさん持つ事で安心したい。イエス様は弟子たちを遣わす時、杖一本のほか何も持って行くなと言われました。なぜなら必要なものは神様が必ず与えて下さるからです。馬ではなく、主に頼りなさい!この世の力、エジプトの力ではなく、主の力に頼りなさい!と。16節、“二度とこの道を戻ってはならない。”事実、ソロモン王は、馬も、妻も、金銀もたくさん増やし過ぎ、堕落したのです。
3.多く持つべきもの
では王たる者にとって、イエ、私たちにとって何が必要か?何を求むべきか?
条件③.18~20節。“このみおしえを巻物に書き写し、自分の手もとに置き、一生の間これを読まなければならない。・・・”
世に生きる日の間、いつも神の御言を手元に置いて読み、ただ義務的に読むだけではなく、御言を「実行する」よう努める事!そうすれば、高ぶる事なく、神様から離れて右にも左にも曲がってしまう事なく、子孫と共に幸いを得る、と。私たちクリスチャンが、神の王子とされた者が「多く」持つべきもの、それは、馬でも、妻でも、金銀でもない。神の言葉、いのちの言葉を多く心に蓄えよと!事実、人生の嵐を乗り越えられる人とは、神の御言を心に多く蓄えている人です!