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子育ての中でイエス様に出会う

60代・女性

 大阪府池田市に嫁ぎ、長男、長女が生まれ、夫の転勤で名古屋に転居し、次女を授かりました。大阪では婚家への遠慮から子どもたちを教会に連れていくことができず、名古屋で「子どもたちをイエス様と出会わせなくては」と教会探しを始めました。子どもたちがそれぞれ5歳、3歳、0歳のときに、家の近くの聖公会の教会に連れて行きましたが、日曜学校は小学生の大きい子ども向けとなっており、通うことを断念。少し離れたバプテストの教会は家庭的で、牧師夫妻が放蕩母子が帰ってきたかのように歓迎してくださいました。でも、家族で過ごす日曜日に毎週母子で出掛けていくことは、あまりいい顔をしない夫の手前、難しいことでした。ある日、夫が会社のソフトボールのサークルに誘われ、毎週日曜日に集まりがあるとのこと。どうしようかなあ、と迷っている夫に「運動はしたほうがいい。土曜日を家族デイにすればいいよ」と理解を示す良妻となり、私は子ども達と教会に通うようになりました。


 でもそんな日々も長くは続かず、長男が小学校を受験したために転居することになり、そこで今度は年中になる長女のために幼稚園探しを始めました。近所の人に聞いて回り、いい幼稚園と聞くと見に行きました。でもそこは英才教育の幼稚園だったり、赤い大きな鳥居がある神社だったり、ピーッと笛を吹いて並ばせる軍隊のような幼稚園だったり…どこも違う、と疲れ果てた私は、知らない地で、一方通行の道で迷い、ぐるぐる迷っているうちにフェンスで囲まれた小さな園庭を見つけました。車を止めてぐるっと回っていくと何やら甘いいい匂いが…。つられて門を入っていくと、中からエプロン姿の背の高い女性が出てこられ、「いま子どもたちとクッキー作っているから待ってくださいね」と。結局その方はこの名古屋ルーテル幼稚園の園長先生で、おやつのにおいに引き寄せられた私は、ここだ、と決めてしまいました。長女は2年間この素敵な幼稚園で過ごし、次女は年中で入園し、長男はこの幼稚園が附属している教会の日曜学校へ通いました。次女が年長になった夏に名古屋から鎌倉に引っ越し、ルーテルの園長先生に紹介された、家から近いハリス記念鎌倉幼稚園に転園し、上の子どもたちも日曜学校に通い、私も長い間、附属の教会で客員として過ごさせていただきました。それから鎌倉深沢教会に来るようになる経緯として話はまだ続くのですが、私の子育ての教会探しの話はこれで終わりです。二人の娘は中学生で受洗しました。


 子ども達は私が願ったとおりイエス様と出会うことができました。神様は私の祈りに応えて、いえ、その前からこの道のりを準備してくださっていました。あのとき道に迷ったことも、何もかもすべてが神様のご計画だったのでしょう。

何事も愛をもって行いなさい。(コリント1 16:14)
なんでも祈り求めることは、すでにかなえられたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになるであろう。(マルコ11:24)

2018年7月

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