神様がくださるBestの道
土屋直子師
私は牧師家庭で生まれ育ちました。幼い時から神様を信じて大きくなりました。何かあればいつもイエス様の名前によってお祈りしてきました。そして中学一年生のクリスマスに洗礼を受けました。神様が私を子どもとして愛してくださっている事、私の罪の身代わりに神様のひとり子のイエス様が十字架で死んでくださり、よみがえって、救いの道を与えてくださった事、それを信じる私は罪がゆるされ、永遠の命が与えられた事を信じました。洗礼を受けた時、とても嬉しかったのを今でも覚えています。しかし、高校に入ってから「神様は本当にいるのだろうか、いるなら、なぜこの世に悪がはびこるのか、なぜ貧富の差や悲しい出来事があふれているのか…」と考えるようになりました。また、この世の価値観が大事になってしまい、教会の礼拝には行きつつも、心は神様から遠く離れていました。
そんな中、21歳の春に私は初めて人生の挫折を味わいました。夢だった保育士になり、保育園で働いて1年後、ストレスと疲れから心身共に病んでしまいました。仕事に行けなくなり、すっかり自信を失い、自分を愛せなくなりました。初めて死にたいと思いました。数カ月引きこもって、最も辛かったある夜、自分の部屋の布団の中で、イエス様にもう1度出会い直す体験をしました。イエス様は心が死にかけていた私を抱きしめて、「愛しているよ」と何度も言ってくださり、私を新しく生きる者へと造りかえてくださいました。絶望の涙が喜びの涙に変えられました。この頃に与えられた聖書のみ言葉は今も私の宝物です。
「すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。」<マタイ11:28>
「わたしの目にはあなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」<イザヤ43:4>
この時からイエス様は私の命の恩人になりました。これからずっとイエス様と一緒に人生を歩んで行きたいと思いました。その後、再就職して3年ほど会社の事務員として働き、やがて神様が与えてくださった出会いの中で、主人との結婚へと導かれました。娘が二人与えられ、現在子育ても一段落です。
イエス様と共に歩む人生に入ってから、人生の大事な選択や決断をする時は必ず祈り、聖書のみ言葉を読んで、神様にたずねます。神様は必ず「これが道だ、これに歩め」と教えてくださいます。聖書のみ言葉や起こってくる状況を通して。または、祈る中で心に安心をくださる形で。振り返ってみると、私が思い描き計画していた人生とは全く違っていました。しかし、神様は、今の私には何が一番必要かを知っておられて、喜びや嬉しい出来事を与えて下さると共に、病気や試練も与えられます。そしてそれは私の目にはBestと思えない事であっても、神様のご計画はいつもBestです。なぜなら神様は全知全能のお方で、そして私を限りなく愛してくださるお方だからです。試練の時はイエス様が共に居てくださり、必ず乗り越えさせてくださるので感謝です。これからも人一倍弱く足りない者ですが、天国目指して、神様が与えてくださるBestの道を感謝しつつ、イエス様と共に歩んで行きたいと思います。
「あなたのみ言葉はわが足のともしび、わが道の光です。」<詩篇119:105>
2018年6月