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あなたの信仰がなくならないように

しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。

ルカ22:32

1.ふるいにかけられる
 今日の箇所は受難週によく開く箇所の一つですが、今年は特に心に留まります。十字架に架かられる前の日、最後の晩餐でイエス様はペテロにこう言われました“シモン、シモン。見なさい。サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。”「麦をふるいにかける」というのは、麦の実と殻をより分けること、つまり本当の姿が現れる。サタンは弟子たちの信仰を試すことを許可されたのです。


2.突然、恐怖が
 今回のコロナの事で、まさしく私たちは信仰がふるいにかけられています。弟子たちもそうでした。これまではある意味、弟子仲間と一緒にイエス様についていく、ワイワイ楽しい日々でした。ところが一転、皆の信仰が試される「恐怖」が襲ってきた!イエス様を逮捕するため、夜の闇の中、剣や棒を持った人々が押し寄せて来た。「イエス様はどうなるんだろう?弟子である自分たちも逮捕されるのだろうか?最悪の場合、殺されてしまうんだろうか?」そんな恐怖、不安が突然おそってきました。恐れや不安というのは、最も信仰を試される事です。


3.私たちの弱さと、主の祈り
 ペテロは言っていました「主よ。あなたとご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております」と。ところが、いざ恐怖が襲ってきた時、“そのとき、弟子たちはみなイエスを見捨てて逃げてしまった。”(マタイ26:56)逃げた後、遠く離れた安全な所から、イエス様の様子を見ていました。私たちは皆、弱い者です。色んな「恐れ」「不安」に弱いのです。けれどもイエス様は、悲しいけれども、そんな事は分かっていた。弟子たちの弱さはよーく分かっていた。その上でこう言われたのです、“しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。”ペテロはこの後、確かに、人を恐れ、死を恐れて逃げ出しました。じゃあペテロはもうこれで終わりか?いいえ、ペテロの信仰は無くならなかった。回復した!イエス様が熱く祈ったからです!今の私たちのためにも祈っておられるのです。

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