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どん底からの救い

しかし、私の神、主よ。あなたは私のいのちを滅びの穴から引き上げてくださいました。私のたましいが私のうちで衰え果てたとき、私は主を思い出しました。私の祈りはあなたに、あなたの聖なる宮に届きました。

ヨナ2:6~7

1.主の御顔を避けて
 ヨナ書はモーセの時代から600年以上後の話です。預言者ヨナは神様からアッシリアの首都ニネベに行くよう言われました。けれども従いませんでした。なぜならアッシリアはイスラエルにとって最も恐ろしい敵。非常に狂暴で残忍。そんな国に行きたくない。み言葉を伝えたくない。それでヨナは神様から逃げようとしました。1:1~3「主の御顔を避けて」。私たちも「主の御顔を避ける」という事があるかも知れません。神様の方に行かないといけないという事は分っているけれど遠ざかろうとしてしまう。またそんな時、タイミングよく、神様から離れる方面行きの船があったりする。丁度いい口実が見つかったりする。けれども、それは悪魔が用意したタイミング。神様の言葉と反対方向に進んで、平安や幸せがある訳はないのです。ヨナもしばらくは大丈夫かと思っていたら、激しい嵐になってしまった。1:4~7。神様をごまかす事は出来ないのです。自分のせいで、周りも巻き込んでしまいました。


2.魚の腹の中で
 ヨナは海に投げ込まれました。そして溺れ、死にかけました。「…ああ、もうダメだ…このまま死ぬのか…」その時、神様は大きな魚にヨナを飲み込ませられました。普通に考えたら死んでしまうでしょうが、奇跡的に生かされました。皆さんは魚に飲まれた経験はないでしょうが、人生の中で本当に今、自分は溺れかけている、真っ暗な海の底に沈んでいる・・・あるいは、魚の腹の中にいるような、息も詰まりそうな苦しい状態にいる・・・そういう事があるかも知れません。けれども暗い穴の中から必死に「助けて下さいっ」と祈る時に、その叫ぶような魂の祈りは間違いなく天に届きます。暗い魚の腹の中は、実は一人祈らせるための場所だったのです。そこで悔改め、信仰が回復しました!しばしば神様は、私たちを祈りに追い込まれるのです。嵐を起し、自分を顧みさせ、悔改めに導く。自己中心は無かったか、自分の思い・願いばかり通そうとしていなかったか。不従順、不忠実は無かったか。そして魚の腹の中から、御言を握って祈る時、その祈りは遂に天に達し、あなたを引き上げられるのです!

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