１．弱い人はダメ？
　世の中の考え方ではともすれば「弱肉強食」で、強くないとダメ、弱い人はダメ、遅い人はダメ、頭が良くないとダメ、と言われてしまうかも知れません。けれども聖書のいう価値観は違います。神様が造られたものに全て無駄は無い。何より神様がお造りになった人間で、要らない人、必要の無い人、存在価値の無い人なんて、一人もいない！ 神様に失敗作は無い訳ですから。 そして私たち人間は、みんな弱く造られていると思います。でもその中でも特に弱い人もいる。 けれども神様は、「そういう弱い存在がむしろ、必要なのだ」と言われるんですね。21～22節。


２．弱い人が必要
　先々週も読んだ通り、ここでは教会がキリストの体に譬えられています。人間の体の中でも要らない部分は一つも無い。昔は盲腸（虫垂）を要らない部分だと考えましたが、実は腸内環境のためにとても大事なのだそうです。神様が造られた人間の体の中で、いらない部分は一つも無いのです。23～25節。確かに神様は、教会の中で弱さを持つ一人一人に、色んな賜物とか、喜びとか、明るい性格とか、純粋さとか、優しさとか、勿論、癒やしとか、色んな恵みを、特に与えておられるように思うんです。色んな弱さを持つ人には、神様は必ずその弱さを覆うような恵みを与えておられると思います。私自身、もし教会には強い人しか必要ないとか、強い人しか牧師になれません、役に立ちません、と言われたら、最初から無理です。使ってもらえません。“ほかより弱く見える部分が、かえってなくてはならないのです。” そう言ってもらえるからこそ、働かせてもらえる訳です。なんとありがたい御言でしょう！


３．愛の教会を目指して
　26節。“一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。”それが教会だと思います。まさにキリストの体。弱い人がいる事によって、教会の愛と祈り（信仰）成長するのです。そういう教会を目指したいと思います。主にとって、この世に要らないは一人もいません。 ましてや教会の中に要らない人は一人もいません。イエス様は「あなたが必要だ」と言って下さいます！