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主とともに海の向こうへ

30代・男性

 私は数年前にオーストラリアにワーキングホリデーに行きました。なぜかというと、当時大学院で生物を勉強していましたが、論文は英語で書かれているものが多く、全く読めずにお手上げ状態で、英語をなんとかしたいと思ったからです。義務教育で中学生からこれだけ英語を勉強してきて出来ないということは、もう直接外国に行くしかないと思いました。外国へ安く行ける方法を探していたところ、ワーホリを発見しました。ワーキングホリデービザを取得すれば、1年間その国に滞在できて、観光や語学の勉強はもちろん、仕事をすることもできるという制度です。これなら最低限の資金で外国へ行く事ができます。それでオーストラリアへ行ったわけですが、人生で一度も外国なんて行った事がなかったので、もう色々と大変でした。飛行機のアナウンスさえ理解できません。嬉しいことに、隣りに座っていた方が、以前オーストラリアのワーホリに行った事のある日本人の方で色々とお話を聞く事ができ、少し安心しました。そして、いよいよ現地シドニーに到着。ホームステイ先にはオーストラリア人のおじいちゃんと中国人学生と犬がいて、2人が何を話しているのかさっぱりでした。


 シドニーでは、語学学校の後に町の探索もしました。ある日、公園をさまよっていると目の前に大きな建物を発見し、写真を撮っていると通りすがりの人に「あなたは観光客?」と聞かれました。そうです。と答え、つたない英語で「この建物は何?」と尋ねると、この町で一番大きなカトリック教会とのこと。さらにその人に「あなたは今何をしているの?」と尋ねると、近くの別の教会でミーティングの予定があって、早く来すぎてしまい公園を散歩中だとか。なんとその人はプロテスタント教会の牧師だったのです!こうして、プロテスタント教会をシドニーで発見しました。早速日曜日にその教会へ行ってみましたが、残念なことにその人に会うことはありませんでした。どうやら他の教会からミーティングに参加しに来た牧師だったようです。礼拝は、メッセージ、賛美、祈り、当たり前ですがすべてが英語すぎて内容が全く理解出来ませんでした。それを親に相談したら、日本語説教のある教会を紹介してくれました。ここで幾つものバイブルスタディのグループに参加する事が出来、若い人とも、ご年配の人とも親しくなる事が出来ました。 友達も与えられ、その数人で聖書通読をしようという機会が与えられました。クリスチャンホームに生まれ、これまで聖書通読に何度もトライして途中で挫折してきた私ですが、ちょうどオーストラリア滞在中に聖書通読をする事が出来ました!その中で気づきと発見がたくさんあり、神様がどういう方なのか、どういうことをされたのか、どのような考えをお持ちなのか、聖書全体を通じて何を語っておられるのか…など、より神様のことを知ることが出来ました。


 こうして、全く英語が話せないのにいきなり異国の地へ飛び込み、数々の試練もありましたが、神様はその時々で私の必要を満たしてくださいました。ワーホリの経験を通して神様との関係を深めることが出来て感謝です!

“しかし、あなたは、自分が学んで確信しているところに、いつもとどまっていなさい。あなたは、それをだれから学んだか知っており、 また幼い時から、聖書に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救に至る知恵を、あなたに与えうる書物であることを知っている。 聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である。 それによって、神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全にととのえられた者になるのである。” Ⅱテモテ3:14-17

2019年5月

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